夜勤の2交代制と3交代制の違い

看護師の勤務形態は、夜勤がある場合2交代制と3交代制の2パターンに大別されます。

2交代制は日勤・夜勤の2パターンのシフトで働く方法で、夜勤の平均回数は月に4回程度です。日勤が8時~17時の8時間勤務、夜勤は16時30分~9時30分の16時間勤務が一般的となっています。また、夜勤時に設けられている仮眠は2時間程度です。

一方、3交代制は日勤・準夜勤・深夜勤の3つパターンのシフトで働きます。一般的なのは、日勤が8時30分~17時30分、準夜勤が16時30分~0時30分、深夜勤が0時~9時でそれぞれ8時間ずつの勤務時間です。

準夜勤と深夜勤の平均回数はそれぞれ月に4回程度で、合計すると月に8回程度の夜勤が回ってきます。

日本医療労働組合連合の調査によると、2021年現在では2交代制を採用している医療機関は全体の22.2%でした。一方3交代制は41.6%で、2交代制と3交代制が混在する施設が36.2%となっています。以前は3交代制が主流でしたが、現在は2交代制を採用する医療機関が増えつつあるのが実情です。

看護師はどうしても不足がちなので、2交代制は16時間勤務と決められているものの、半数以上の現場で16時間以上の勤務が行われているとも報告されています。16時間以上の長時間勤務は、心身に大きな負担を与えるものです。

あまりに多忙で心身ともに負担が大きいなら、適切に夜勤が行われている職場への転職も検討しましょう。