夜勤による体内時計の乱れを正すには

看護師の夜勤の場合、2交代制は夜勤明けにしっかりと休めるのがメリットです。また、シフトが2パターンしかないので、3交代制に比べて体調管理も行いやすいでしょう。

しかし、その一方で16時間の長時間勤務になることから、体力的・精神的な負担が大きいことが問題視されています。

長時間の夜勤がある職場でも心身ともに元気に過ごすには、生活リズムを崩さない工夫が大切です。その理由は、人は朝起きて夜眠るという体内時計のリズムに沿って行動していることが挙げられます。

体内時計のリズムを崩さないために心掛けるべきことは、夜勤がある日でもできる限り昼型の生活を崩さないことです。その方法として、夜勤時の仮眠が非常に重要なファクターとなります。

夜勤時に仮眠を60分とるだけで、夜勤前に180分以上眠るのと同じくらいの疲労軽減効果が期待できるのです。それは、夜眠ることが体内時計の動きにかなっているからと言えます。アイマスクや自分専用の毛布を用意するなど、仮眠室で安眠しやすい環境を作りましょう。

ですが、忙しくて仮眠がとれない日があるかもしれません。そんなときは10分程度でも良いので、横になって目を閉じているだけでも休息効果があります。

航空整備士を対象とした実験によると、10分間目を閉じて体を休めるとパフォーマンスの低下が減少することが明らかになりました。疲労でヒヤリハットを発生させないためにも、仕事が忙しいときほど体を休めることが大切です。